尾鷲総合病院を財政支援へ 紀北町、年4400万円を2年間 三重

【市立尾鷲総合病院への財政支援について議員らに説明する尾上町長(中央奥)ら=紀北町役場で】

【北牟婁郡】三重県紀北町は10日、救急医療体制の確保を図るため、赤字経営が続いている市立尾鷲総合病院(上野町)に財政支援をすると町議会全員協議会で発表した。支援額は年間4400万円。令和2、3年度の2年間で計8800万円を支援する。一般会計当初予算案に計上し、3月議会に提案する。

病院は昭和34年4月に開院した。紀北町と尾鷲市で唯一の公立病院で、病床数は255床。24時間365日の医療体制で入院などが必要な救急患者を受け入れている。

病院事業会計は、人口減少などに伴い患者数が減ったことなどを受け赤字決算が続いている。病院の累積欠損金は平成30年度末で29億3102万円となった。

市は昨年4月、「病院の経営に一定の関与を頂きたい」と町に要請した。患者の3割は町民が占めている。

庁舎内で議論し、救急医療に関する直近3カ年の平均赤字額約2分の1を支援することに決めた。町は平成17年から、病院の救急医療体制を維持するために約1600万円を負担しているため、令和2、3年度の2年間は年間計6000万円を支援することになる。

尾上壽一町長は「基本的には2年の助成。2年間で病院の経営改善を見極めながら、3年後どうするかを考えなければならない。病院を注視していきたい」と話した。