「始まりと進化」の713億円 松阪市が一般会計当初予算案 三重

【当初予算案を発表する竹上市長=松阪市役所で】

【松阪】三重県松阪市は10日、713億7000万円の令和2年度一般会計当初予算案を発表した。合併特例債を活用する3年間の大規模事業の集中投資期間が終わり、過去最大規模だった前年度比2・6%減となった。

竹上真人市長は「書かない窓口」の創設や少子高齢化対策の充実などを挙げ、「始まりと進化の予算」と特徴付けた。

歳入は、市税が1・9%増の222億4000万円。市債は28・3%減の59億1000万円。市債借入残高見込み額は前年度末473億円に対し、本年度末は39億円減の434億円。

歳出は、制度改正に伴い非常勤の会計年度任用職員の給与23億2146万円を盛り込み、人件費が18・1%増の124億3000万円。普通建設事業費は37・3%減の53億8000万円。公債費が7・6%増の99億5000万円。

新規事業では、認知症高齢者個人賠償保険事業に82万円を計上。市が個人賠償責任保険に加入し、保険加入登録した認知症の高齢者が事故を起こした時、被害者や当事者に保険金を給付する。また「成年後見センター」を1100万円かけ市社会福祉協議会に設置する。

県内初となる高齢ドライバー運転能力自己診断事業に50万円を盛り込んだ。75歳以上のドライバーに自動車教習所で運転してもらい、ドライブレコーダの記録映像を家族と見ながら教習指導員から助言を受ける。

ふるさと納税寄付金のクラウドファンディングを創設し、目標額370万円を見込む。内訳は児童養護施設退所者の進学支援120万円と、同市伊勢寺町の松阪農業公園ベルファームへの障害者も楽しめるユニバーサルデザイン遊具設置250万円。

保育園で体調不良となった児童を、仕事を中断できず対応できない保護者に代わり、病児・病後児保育施設の看護師がタクシーで送迎するなど病児・病後児保育事業の拡充に500万円を充てる。

松阪飯南森林組合が導入する木材の液体ガラス加工設備費や販売促進費への補助金180万円を計上。液体ガラスを製材品に浸透させ耐久性を向上させる技術は、建設中の東京・高輪ゲートウェイの構造部分などに使われている。

道路事故対策白線整備事業として1億1000万円かけ市道の消えたり消えかけているセンターラインや外側線を引き直す。予算は例年1000万円だが、高齢者交通死亡事故多発注意報を発令中で、必要箇所全部に引く。

戸籍住民課などで申請書への記入をなくし、窓口での聞き取りだけで証明書発行や届出申請に対応する「書かない窓口」を10月に開設する。費用は5980万円。

他の主な事業は次の通り。

総合計画策定事業=818万円▽みえ松阪マラソン事業=6052万円▽児童相談所(県)への職員派遣=814万円▽ワンモアベイビー支援対策事業=4058万円▽鎌田幼稚園遊戯室改修事業=5380万円▽私立保育園管理運営事業費補助金の拡充=238万円▽放課後児童クラブ活動事業補助金=3億2031万円▽嬉野中学校校舎大規模改造事業=3250万円▽原田二郞奨学金給付事業=121万円▽不登校児童生徒支援員の雇用=996万円▽大学誘致基礎調査事業費=250万円▽学校規模適正化検討委員会の設置=1377万円▽日曜日のごみ受け入れ=209万円▽ごみ・分別ガイドブックの改訂=760万円▽国際交流員活用事業=292万円▽まち歩き促進事業=225万円▽地域おこし協力隊活動事業・活動補助金=704万円▽過疎地域魅力アップ整備事業費=600万円▽まちなか空家利活用促進制度=588万円▽障害者日常生活用具給付事業=5319万円▽松浦武四郎記念館施設整備事業=2300万円▽文化財センター施設整備事業=5480万円▽一般木造住宅耐震補強事業費補助金=7380万円▽公共施設マネジメント推進事業=640万円▽庁舎整備事業=3549万円