2020年2月8日(土)

▼県職員にとって、県民サービスとは余裕のある時にできる範囲で県民の要望に応えること、と言ったのは北川正恭元知事。そんなものはサービスとは言わない、というのである

▼新型コロナウイルスの感染拡大防止のため「新型コロナウイルス感染症対策チーム」を県は医療保健部内に設置した。福井敏人部長が「県民の命と安全を守ることが我々のミッション」と頼もしく訓示し、リーダーの田辺正樹医療政策総括監が「状況がさまざま変化する中、どのような状況にも対応し、県民に安心安全を提供できるチームにしたい」

▼余裕のある範囲でではなく、と願いたい。チームが設置された五日は、横浜で大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客十人から新型ウイルスが確認された。あっという間に61人へ。同客船は四日市港、鳥羽港にも寄港を繰り返してきた。昨年は12月8日、24日。下船した乗客に接した鳥羽市のみやげ物店店員は「心配です」。1月19日にも入港している

▼県の融資条件緩和の対策や、鈴木英敬知事の「(マスクなど)必要な物品の供給確保を」などのチームへの指示が、今となっては、何だか「余裕の範囲で」と言っているように聞こえてしまう

▼「いまは国内発生早期の段階で、封じ込めを目指す戦略を取っているところ」と田辺リーダー。それが国の戦略であり、封じ込められるかどうかは別の問題。首をかしげる専門家の方が多い。チームの課題でもあるまい

▼「どのような状況にも対応」とは封じ込めに成功あるいは失敗した場合、どちらも想定してという意味だろう。