介護巡り両親に暴力 男に懲役2年求刑 津地裁初公判 三重

実母に包丁を投げつけ、けがをさせたなどとして、傷害の罪に問われた伊賀市、只野雅彦被告(56)の初公判が6日、三重県の津地裁(平手一男裁判官)であり、只野被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役2年を求刑し、即日結審した。判決は27日。

起訴状などによると、只野被告は昨年11月27日深夜、自宅の廊下で失禁した実父に腹を立てて頭などを殴り、急性硬膜下血腫など全治約1カ月の重傷を負わせたとされる。その際、実父への暴力を止めようとした実母の頭も殴ったほか、台所にあった包丁を投げ付け、頭部に全治約7日のけがをさせたとされる。

検察側の冒頭陳述などによると、只野被告は離婚後、両親と同居するようになり、平成29年ごろから実父の介護を巡って実母と口論するようになった。この頃から実父の失禁などに腹を立て、両親の頭などを殴るようになったという。実母に対しては実父に紙おむつをさせないなど、介護方法に腹を立てて暴力を振るったとされる。

弁護側は只野被告が両親を殴った後、仕事のストレスなどで自殺を考え、包丁を取り出したと主張。「母親に包丁をぶつけようとしたわけではない。母親は(今も)同居の意思を示している」などとし、執行猶予付きの判決を求めた。