純米大吟醸「颪」販売始まる 御浜町の稲作グループ 三重

【完成した純米大吟醸「颪」をPRする大畑町長(左)と辻本さん=御浜町役場で】

【南牟婁郡】三重県御浜町尾呂志地区の稲作グループ「尾呂志『夢』アグリ」らが栽培した酒米を仕込んだ純米大吟醸「颪(おろし)」の販売が始まった。町役場で記者会見したグループ世話人代表の辻本満哉さん(61)は「台風や大雨の影響で稲作の収穫量が減ったが、何とか収穫することができた。一人でも多くの方に飲んでもらいたい」と話す。

御浜町の中山間地域の尾呂志地区は、山から湧き出る水に恵まれ、昼夜の温度差が大きくコメの栽培に適しているという。グループは平成26年から熊野市有馬町の自動車部品製造会社「熊野精工」と協力し、県が開発した酒米「神の穂」を35アールの田んぼで栽培し、日本酒造りに取り組んでいる。

昨年5月に田植えをし、9月に稲を刈り取った。醸造を伊賀市の大田酒造に依頼。県が作った酵母「MK―3」を入れたことで、香りが高く口当たりが良いという。

大畑覚町長は「今年もおいしいお酒ができたと思う。多くの方に飲んでもらい、尾呂志の酒造りが充実することを心から願う」と話している。

製造は1500本。720ミリリットル入りで標準価格2090円(税込み)。道の駅「紀宝町ウミガメ公園」や尾鷲市古戸野町のおわせお魚いちばおととなどで販売している。