川越郵便局の業務上横領 元課長代理、着服2160万円 三重

三重県の川越郵便局に勤務していた50代の元男性課長代理=懲戒解雇=が顧客の貯金口座から無断で現金を引き出して着服した業務上横領事件で、日本郵便東海支社は5日、元課長代理の着服額の合計が約2160万円に上ると発表した。社内調査で明らかになった。同支社は元課長代理を四日市北署に刑事告訴する方針。

支社によると、元課長代理は平成20年12月から昨年9月までの間、顧客1人の普通預金口座から現金を引き出し、横領した。昨年11月、着服に気付いた顧客の親族が川越郵便局に問い合わせ、横領が発覚。支社の調べに対し、元課長代理はパチンコ代に充てるために着服した旨を述べているという。

約11年間、横領の事実が発覚しなかった理由について、同社の広報担当者は「元課長代理が顧客の通帳を預かっていたため」と説明した。課長代理は時期や経緯は不明だが顧客と懇意になり、通帳を預かるようになったという。同社は詳細について「犯行の手口を明かすことは警察の捜査に支障が生じる」とし、明らかにしていない。

元課長代理は同郵便局を含む複数の郵便局で保険の窓口業務や郵便貯金に関する業務を担当していた。今のところ、他に口座から金を引き出された顧客は確認されていないという。支社は元男性課長代理に弁済能力がない場合、被害額を全額補償する方針。