不正軽油、2人起訴 1人は起訴猶予 津地検 三重

密造した軽油を販売し、軽油引取税を約8600万円脱税したなどとして、津地検は5日、三重県名張市赤目町丈六、石油製品販売業・井上聡(50)と兵庫県西宮市、石油製品加工業・御立政之(52)の両容疑者を地方税法違反の罪で起訴した。

津地検は同日、御立被告が経営する奈良県五條市の石油製品加工会社「西部砿油」も同法違反の罪で起訴。一方、井上被告が経営するスタンドの元従業員の男性(41)=名張市=を不起訴(起訴猶予)とした。

起訴状などによると、井上被告は平成28年6月から30年11月までの間、灯油を混ぜた不正軽油約269万5千リットルを販売し、軽油引取税8600万円を脱税したなどとされる。同税は1リットルあたり32・1円だが、灯油には適用されないため、井上被告は灯油を混ぜることで元の軽油の量を水増しし、販売利益を稼ごうとしたとみられる。

御立被告は30年11月、西部砿油で、井上被告が不正軽油を製造することを知りながら原材料の灯油約2万リットルを提供したとされる。御立被告は不正軽油とばれないよう、灯油に含まれる軽油と混ぜた際の識別材「クマリン」を除去し、井上被告に提供したとされる。