
【度会郡】浅井農園(津市高野尾町、浅井雄一郎社長)は4日、三重県玉城町原で玉城キウイ農場の定植式を開き、開設を祝った。2年後の令和4年10月に約百トンの初収穫を見込んでいる。
同農場はキウイフルーツの生産販売で世界最大手のゼスプリ社(本社・ニュージーランド)と提携した本州最大規模のキウイ農園。敷地面積約8ヘクタール、うち栽培面積約6・8ヘクタールで、ゼスプリ社が主力とする甘みと酸味のバランスが取れた「サンゴールド」を栽培する。
地元畜産業者らから提供を受けた堆肥や、鳥羽市浦村町のかき業者のカキ殻による石灰などを肥料として活用。苗7845本を植え、年間最大約300トンの収穫を見込んでいる。
浅井農園は昨年6月、鈴木英敬知事やゼスプリフレッシュプロデュースジャパンのニック・カートンアジア統括マネージャーの立ち会いの下、玉城町と産地化に向けた連携協定を締結。町は高齢化によって遊休地となっていた旧果樹園などをキウイ農園として再活用させるため、地権者の取りまとめを図ってきた。
定植式では、地権者や県、町関係者など約70人が出席。鈴木知事と浅井社長、辻村修一町長、ゼスプリフレッシュプロデュースジャパンの朝日将之ジャパンコマーシャルサプライマネージャーが代表してスコップで苗に土をかけた。
浅井社長は「色々な地域資源を集結してキウイがたわわに実ることを期待したい」と期待を込めた。
鈴木知事は「新鮮な感動を全国に伝える発信源となると確信している。県も全面的にバックアップする」とし、辻村町長も「神宮摂社のご加護の元で確実に成功する」と力を込めた。