
【亀山】三重県亀山市加太板屋の川俣神社(中村嘉孝宮司)は2日、同神社で神事「厄除祈願・長寿祝祭」を開いた。今年の初老や還暦、喜寿、厄年の人ら約50人が参列した。
神事は、スルメや昆布、ミカンやコメなどの御前を神前に供え、お下がりをいただくことで厄を払い、長寿を祝う習わしとして、古く平安時代から受け継がれている。
中村宮司の献饌の儀で始まり、同市立加太小6年生女児3人が、緋色袴のみこ装束で、サカキを手に「豊栄の舞」を奉納した。毎年6年生女児がみこを務めている。
女児3人は「いい思い出になった」といい、中村宮司は「長年継続してきた伝統の神事を絶やさないよう、令和の時代も続けていきたい」と話していた。