アコヤガイ大量死対策で志摩市 母貝養殖事業化に向け実験へ

【志摩】昨年夏に発生したアコヤガイ大量死問題への対策として、志摩市は31日、県内での母貝養殖の事業化に向けた実証実験を実施すると発表した。2月7日の臨時議会で上程予定の本年度一般会計補正予算案に、養殖いかだ10台の設置費用など245万円を盛り込んだ。

同市によると、従来市内の真珠養殖業者は真珠養殖に必要な母貝を愛媛県の業者から購入するか、業者が自ら使用するために成育するのみで、安定した母貝の供給システムが構築されていなかったという。

このため、市では過去に母貝養殖漁場として活用されていた南伊勢町海域で、母貝養殖の事業化に向けた実証実験に乗り出す。

具体的には、養殖業者や母貝養殖の起業に関心を持つ漁業関係者ら約20人を集めて研究会を立ち上げ、有識者や関係機関から技術的指導を仰ぐとともに、市が必要な経費を負担する。

市は来年度当初予算案には、年間の2年貝生産10万個を目標に、本格的な実験を見据えた人件費など847万6千円を見込み、財源はふるさと納税の寄付金を充てるとしている。

竹内千尋市長は「真珠養殖は市の核となる主要産業。持続可能となるよう、事業者に寄り添った対応を行っていく」とコメントした。