AIなど最新技術導入を スマート改革、県幹部に提言 三重

【幹部らに提言を報告する村田主任(奥)=三重県庁で】

最新技術を業務に活用する「スマート改革」を目指す三重県職員でつくる検討チームは30日、県幹部らに検討結果を報告した。最新のシステムなどを全庁的に導入し、生産性を向上させるよう提言。改革に向けた意識の共有も求めた。

提言書は県職員の年齢構成が偏っていると指摘。「ベテラン職員が定年退職を迎える中で介護や育児との両立を前提に職員を配置すれば、業務に割ける時間や人員の確保が困難になる」と訴えた。

「ほとんどの部署が紙を前提とした業務でペーパーレス化が進んでいない」と指摘。職場のコミュニケーション不足や職員用パソコンの非効率さに加えて「業務をやめる仕組み」の欠如にも言及した。

その上で、AI(人工知能)やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と呼ばれる最新のシステムを効果的に活用するよう提案。オフィス改革も進め、固定席の廃止も検討するよう求めている。

改革を進めるに当たっては「実行」をキーワードに「県民のため」の意識を持って取り組むよう提案。「提言が改革の実行に当たっての実践的なマニュアルとなることを期待する」としている。

検討チームは、若手、中堅の県職員ら約40人で構成。鈴木英敬知事の指示を受け、昨年10月から改革の方向性について検討してきた。県はチームの提言を踏まえ、来年度から本格的な改革に着手する方針。

この日、検討チームのまとめ役を務める中小企業・サービス産業振興課の村田将主任が県幹部らに検討結果を報告。「今後は提言の内容を実際の改革に移せるよう取り組みたい」と述べた。

鈴木知事は「熱い思いや県庁の現状、具体的な取り組みを述べてくれた。即座に実行できるものもある」と評価。「面倒くさいと思わず、ぜひチャレンジを。しっかり取り組もう」と幹部らに呼び掛けた。