新型ウイルス 三重県内50代男性感染 外国籍、武漢から帰国

【県内初の感染確認ついて説明する県職員ら=三重県庁で】

中国湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大している問題で、三重県は30日、同市に帰省していた外国籍で県内在住の50代男性の感染を確認したと発表した。県内で感染が確認されたのは初めてで、国内では12人目。県は同市内で感染した可能性が高いとみて、男性と濃厚接触した人を把握し、個別に感染症対策を徹底する。

県によると、男性は昨年12月24日から同市に帰省し、今月13日に県内へ戻った。25日から発熱し、27日に県内の医療機関に救急搬送されたが、肺炎像がなかったため新型コロナウイルスの検査をしないまま自宅療養となった。28日に再び発熱し、29日に同じ医療機関を受診。30日に県の検査で陽性が確認された。現在は入院中だが、快方に向かっているという。

男性は県などの調べに対し、同市内で外出中はマスクを着用し、発生源とされる海鮮市場に立ち寄っていないと説明しているという。中国で新型コロナウイルスによる肺炎患者と明確に接触した情報はないという。

県内で初めて感染が確認されたことを受け、県は30日夜、県幹部らでつくる対策本部の本部員会議を開催。知事や副知事、部局長ら約20人が出席し、県内での患者の発生状況や対応を確認した。

県は薬務感染症対策課内に設置した相談窓口=電話059(224)2339=の対応時間を延長。平日だけでなく土日祝日も含めて午前9時から午後9時まで受け付ける。

鈴木知事は、男性と濃厚接触した人の経過観察と感染拡大の防止▽県民からの相談に対する丁寧な対応と不安の解消▽アルコール消毒やマスクの着用など感染症対策の徹底―を幹部らに指示。

報道陣を通じて県民へのメッセージを発表し、「武漢市から帰国後に発熱などの症状が出た人は事前に連絡した上で医療機関を受診するよう協力してほしい」と呼び掛けた。

その上で、県内初の感染確認を受け、「感染者が県内で出ないように徹底してきた中で確認があった。重く受け止め、感染拡大の防止や県民の不安解消に向けて緊張感を持って取り組む」と述べた。