三重県議会の定数調査会 四日市、桑名両市を視察 地域課題など聞き取る

【聞き取り調査の冒頭であいさつを述べる礒崎委員(右端から2人目)=桑名市役所議会棟で】

三重県議会の選挙区や定数のあり方を議論する調査会(座長=金井利之東大院法学政治学研究科教授、8人)は28日、四日市、桑名両市を視察し、桑名市議らから地域課題や期待する県議会の役割を聞き取った。

調査会は「人口減少・地方創生時代に議会が果たす役割」を巡る議論の参考にするため、昨年12月に県南部の4市町を視察。視察後の会合で委員から県北部の視察を求める声が上がり、追加の現地調査を決めた。

この日は3人の委員が県四日市庁舎で県職員に北部での県の役割を尋ねたほか、四日市市役所で市職員から市政の報告を受けた。桑名市議会も訪れ、県市議会議長会長を務める伊藤真人桑名市議会議長と冨田薫副議長から地域課題を聞き取った。調査冒頭のあいさつを除いて非公開とした。

中央大法学部教授の礒崎初仁委員は市議会での調査冒頭で「人口減少が相対的には緩やかな一方、都市部特有の課題があると思われる県北部で調査を実施した。桑名市の課題や市議会の取り組みを聞き、調査会での議論の参考にしたい」と述べた。

市議会事務局などよると、委員らは市の課題や期待する県議会の役割などについて質問。伊藤議長らは人口減少に対する危機感の不足に懸念を示した上で、大型施設の設置・管理など市町単位では協議が難しい大局的な視点での議論を県議会に期待したという。

礒崎委員は視察後の取材に「県北部でも四日市市と桑名市では都市の規模や財政の見込みが異なっている」と説明。県南部と比較し「土地が平たんで都市と都市の距離が近く、市域を越えた生活圏が成り立っている。地域社会に活力がみられた」と語った。

2回の現地調査を踏まえ「地域の違いが分かったので、県議会の役割や制度設計に生かしたい」と話した。県南部への配慮と「一票の格差」の是正のどちらを重視するかについては「現地調査を議論に反映するが、一票の格差の是正も重要」と述べた。