四日市市 市営宅住んで見守り 空き住戸で高齢者安心協定 三重

【坂部が丘市営住宅】

【四日市】三重県の森智広四日市市長は27日の定例記者会見で、市営住宅の空き住戸を活用して地域コミュニティ維持を図り、高齢者が安心して暮らせる環境づくりを、あさけが丘・坂部が丘の両市営住宅で進めると発表した。13日の午前9時半から市役所で、両市営住宅の各関係団体と「高齢者の安心を支える活動づくりに関する協定」を締結する。

あさけが丘市営住宅では、高層階の空き住戸2戸に4月1日から四日市大の学生(新3年)2人が2年間の予定で入居し、自治会にも加入して、自治会活動、見守り活動、災害時の共助活動を地域住民とともに行う。公営住宅への学生入居は東海地方で初めてで、新しい発想による活動などを通じて地域の活性化を図る。学生が入居する住戸内装の設計を「無印良品」ブランドを展開する「良品計画」が手掛けるほか、2月下旬ごろ、内装の一部を地元の建築業「フォレストオオモリ」(同市)指導の下で地域住民と学生が協力し、DIYで行う。

坂部が丘市営住宅では、坂部が丘四丁目が高齢化率75%に迫る「超高齢化のまち」となっているため、4月1日から空き住戸に同市社会福祉協議会の拠点を置き、生活支援コーディネーター指導のもと、住民主体の地域交流拠点づくりを進める。公営住宅における社会福祉協議会との協働も東海地方初で、拠点で活動に参加してもらうことで、引きこもりや孤独死の防止、認知症対策となるほか、福祉相談や高齢者に寄り添うイベントも実施する。

森市長は「高齢化に伴って自治会活動や地域の交流活動が停滞し、各自治体とも頭を悩ませている。今回の取組みが一つのきっかけとなり、大きな波になっていけば良い」と語った。