「GAPは安全安心の証明」 津で推進フォーラム 成果披露、意見交換 三重

【GAPについて意見交換する事業者ら=県総合文化センターで】

GAP(農業生産工程管理)の認証を取得した成果を披露する「県GAP推進フォーラム」が24日、三重県津市一身田上津部田の県総合文化センターであった。認証を取得した県内の8事業者と県立明野高校の代表らが参加者約260人を前に意見交換した。

県やJA三重中央会などは県産食材の販路を拡大するため、平成29年7月に津市内で開催した「県GAP推進大会」を機に、県内の農業経営体や農業を目指す学生によるGAP認証の取得を推進。3年間の成果を披露しようとフォーラムを企画した。

鈴木英敬知事はあいさつで「29年7月にGAPチャレンジ宣言をした。そのときに立てた目標は年度末までに達成する見込み」と強調。「まだ伸びる余地がある。さらにGAPが広がり、県内の農業が次世代や未来につながるきっかけにしたい」と述べた。

トークセッションでは県職員らが司会を務め、GAP認証を取得した事業者や高校生が取り組み事例を紹介。農業分野で障害者が活躍する「農福連携」とGAPによるブランド化▽労働環境の安全性▽組織単位での認証取得―の3つのテーマで意見交換した。

農福連携とGAPによるブランド化をテーマに臨んだのは、県内3カ所の障害者就労施設。施設の特色を尋ねられたファーム海女乃島(鳥羽市)の西川信子代表は「水耕栽培で農薬を使っていない種にこだわり、安心安全な野菜をみんなで作っている」と述べた。

取得したGAP認証の生かし方を問われたシグマファームとういん(東員町)の運営管理者、大西順子さんは「(GAPは)安全安心な農作物や労働環境であると示すための手法であり、証拠。証明をもらったことで利用者のやる気や自信にもつながる」と語った。

司会からの「皆さんにとってGAPはどんなものか」という質問に、アクア菰野辻農場(菰野町)の金谷俊明農場長は「どの農家もこだわって野菜を栽培するが、それは基礎的な農業技術の上にある。GAPは基礎的な部分を手助けしてくれるツールだ」と答えた。

県は29年7月、本年度末までに農産物で70件の認証取得を目指す方針を示した。県によると、昨年11月末までに県内の認証数は74件に達した。GAPの指導員を190人にすることも目標に掲げており、本年度末には達成する見込み。