志摩 アプリで多様な交通 近鉄がMaaS説明会 三重

【ダウンロード数が1100件を突破したMaaS専用アプリ「ぶらりすと」の一画面=志摩市の阿児アリーナで】

【志摩】近鉄グループホールディングス(GH)は23日、三重県志摩市阿児町神明の阿児アリーナで現在第2期実証実験を実施している志摩MaaSの説明会を開いた。9日に開始した専用アプリ「ぶらりすと」のダウンロード数が19日現在で1100件に到達し、アプリを通じて販売するデジタルフリーパスも目標の400枚に迫る300枚を売り上げるなど好調とした。

ICT(情報通信技術)を活用して多様な交通機関の垣根を越えた交通手段の実現を目指すMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の取り組みの一環。

同HGでは志摩市との連携協定に基づき、昨年10月からオンデマンドバスや相乗りタクシー、マリンキャブを使って同市内の観光地を巡る実証実験を開始。今月9日から開始した第2期実証実験では、専用アプリを使って検索から予約、配車や決済を一本化する試みに取り組んでいる。

11月末までの第1期実験では、バスやタクシー、マリンキャブなどに計約1000人の利用があったと説明。鵜方駅―横山展望台間のバス利用は好調な一方、波切―桐垣展望台間のバスと相乗りタクシーは利用が少なく苦戦しているとした。

第2期の利用状況は200回(目標値600回)。アプリのダウンロード状況については、3月末までの期間内には目標とする8千件を達成できる見込みとした。アプリ開始と同時に発売したデジタルフリーパスは売り場に縛られないことなどが奏功したと分析した。

同HG総合企画部の吉野将弘課長は「収入増とコスト削減を図るマネタイズ化が課題。使いやすくして利用者増を図りたい」とし、今後の方向性として実験エリアを拡大して実用化を目指す考えを示した。

同市観光商工課の鈴木隆課長は「実験結果を踏まえて公共交通をどのように運行させるか検討していきたい」と述べた。