吉報待つ近大高専 あすセンバツ出場校発表 三重

【重阪監督の話を聞く近大高専の選手ら=名張市の同校で】

第92回選抜高校野球大会(3月・阪神甲子園球場)の選考委員会が24日に行われ、出場32校が決まる。昨年秋の大会結果を基に一般選考の29校と21世紀枠の3校が決定。三重県関係では、昨年秋の県大会優勝の近大高専(名張市)が21世紀枠の最終候補9校の1校に残り、高専初の甲子園出場を果たすか注目されている。

午後4時すぎ。日が陰り始めたグラウンドに、8時限目の授業を終えた2年生たちが続々と姿を見せ、てきぱきと練習の準備を始めた。

技術者養成を目的とした同校で、資格取得を目指しながら部活動に取り組み、昨年9月、春の甲子園につながる秋の県大会で初優勝した。

10月の東海大会は初戦の準々決勝で敗退したが、直後から夏の甲子園を見据えたチームづくりが始まっている。

就任2年目の重阪俊英監督からは「足元を見つめ直そう」と声をかけられてきた。堅守の一方で本来の力強い攻撃を出し切れなかったとして、この冬、バットの振り込みを集中して行ってきたと話すのは田島大輔主将だ。

「たくさんの人のおかげでこういう状態(センバツ出場候補)にいる。感謝の気持ちを持って練習に取り組む」(重阪監督)姿勢も足元を見つめる上で欠かせない。

昨年秋の東海大会は加藤学園(静岡)に延長十回の末敗れてベスト8で終えた。一度は途絶えたセンバツへの道だが、高専ならではの特色や野球部の実績、地道な地域交流などが評価されて昨年11月に21世紀枠の県推薦校、12月に東海地区の推薦校に選ばれた。

田島主将も「東海大会は初戦で負けたがこうしてセンバツを目指すチャンスをもらえた」と周囲への感謝を忘れない。センバツ出場校が決まる運命の日の24日も、「不安より、わくわくする気持ちの方が大きい」と話し、笑顔で迎えるつもりだ。