SDGsなどの視点、県政に 三重県議会が申入書

【鈴木知事(右)に申入書を手渡す中嶋議長=三重県庁で】

三重県議会は21日、県政運営に対する申入書を県に提出した。国連サミットで採択された「SDGs」(持続可能な開発目標)や、超スマート社会の実現を目指す「ソサエティ5・0」の視点を各施策に浸透させるよう要請。また、中嶋年規議長は県が来年度に設置する方針の係長ポストについて、設置の影響で組織の意思決定が遅れることのないよう求めた。

県が策定した「みえ県民力ビジョン・第三次行動計画」の最終案と「第三次行財政改革取組」の中間案を踏まえて要望。地方創生を施策横断的に進めるため、第三次行動計画の記述を工夫するよう求めた。

また、県が第三次行動計画で目標とする「県らしい多様で包容力のある持続可能な社会」の実現には、SDGsとソサエティ5・0の視点が重要だと指摘。「十分に周知と浸透を図ってほしい」と求めた。

このほか、第三次行動計画の各施策に設定している主指標と副指標については「達成状況だけでなく、到達目標に対して施策がどのような成果や効果をもたらしているかも丁寧に説明するように」と要望した。

この日、中嶋議長や北川裕之副議長、予算決算常任委員会の小林正人委員長のほか、各常任委員会の委員長ら6人が県庁を訪れて鈴木知事と面会。中嶋議長が鈴木知事に申入書を手渡した。

中嶋議長は、2050年までに県内から排出される温室効果ガスを実質的にゼロとすることを目指す県の脱炭素宣言について「多くの施策に影響を与えると考えており、県議会も注視したい」と述べた。

鈴木知事は「議会の意見を元に、成案や最終案の取りまとめに向けてしっかり検討したい」と返答。脱炭素宣言については「議会からの意見を受けながらしっかり進めていきたい」と述べた。

県が設置の方針を固めた係長ポストも話題に。中嶋議長は「職員の働き方を細かくチェックできる体制になると思う」と評価した上で「逆に意思決定が遅くならないよう気を付けてもらいたい」と求めた。

鈴木知事は「いきなり課長をやるのは無理。小さいチームでリーダーの経験を積んでほしい」などと係長ポストの意義を強調。「新たなツールを使い、意思決定が遅くならないようにしたい」と返答した。