読みやすい書体活用へ いなべ市とモリサワが協定 三重

【協定書を手にする日沖市長(左から4人目)、森澤社長(同3人目)ら=いなべ市役所で】

【いなべ】三重県いなべ市とフォント製品制作販売業「モリサワ」(森澤彰彦社長、大阪市)はこのほど、連携協力に関する包括協定を締結した。同社との協定は東海地方初。

同社は創業96年の老舗企業で、「文字の形がわかりやすい」「文章が読みやすい」「読み間違えにくい」のが特徴のユニバーサルデザインの書体(UDフォント)を多数作成している。東京五輪の公式発行物が同社のUDフォントを使用しており、市は国家的取り組みとしてUDフォント使用の方向に今後進むと見越し、協定締結を決めた。

市は現在、情報誌「Link」の書体に同社のUDフォントを使用しており、今後は市の情報全体のユニバーサルデザイン化、教育現場でのUDフォント活用を目的に、同社と連携協力していく。

森澤社長は「文字は当たり前に存在しているが、水、空気のようにそれぞれテイストが違う。読みやすく、認識しやすく、間違えにくい書体があり、いなべ市とともに新しい文字文化を築くことで広く社会に貢献していきたい」と語った。

日沖市長は「御社のノウハウを利用できることは、弱視、読み書き障がいのある皆さんにとって朗報。テクノロジーを利用した教育『エデュテック』は話題となっており、市長会で教科書へのUDフォント採用を提案していけたら」と語った。

市では31日に職員向けUDフォント活用研修を開き、6月には市発行物見直しのための市民アンケートを行う予定。