全国初「海女のVR映像」 鳥羽・鳥羽高生が制作

【専用のゴーグルを着用して映像を紹介する里中さん=鳥羽市立海の博物館で】

【鳥羽】三重県立鳥羽高(角屋貴久校長、193人)は17日、鳥羽市浦村町大吉の市立海の博物館で、VR(仮想現実)技術を使って作成した海女のPR映像を発表した。海女との会話や海中での漁を体験できる映像。同校によると、海女のVR映像は全国でも例がないという。5月上旬まで同館で利用できる。

同校が文理進学系列2年生を対象に平成28年度から実施している地域学習「鳥羽学」の一環。課題に取り組む23人のうち石鏡町VR映像制作班に参加した4人が、後継者不足に直面する海女の魅力を伝えるため、VR関連会社の協力で作成した。

生徒らは昨年9月から6回にわたって現役の海女を取材し、市地域おこし協力隊員による海中の映像とともに約5分間の映像にまとめた。360度の全方向を撮影できる専用カメラを使用。専用のゴーグルを着け、海女との会話や海中での漁を体験できる。

この日、同館と県の首都圏営業拠点「三重テラス」(東京)で映像発表の記者会見があった。都内の会見は中村欣一郎市長のほか、本年度の地域課題解決型キャリア教育モデル構築事業として取り組みを採択した県教委の廣田恵子教育長も出席した。

授業に参加し、映像に出演している海女の孫にも当たる2年の里中凜さん(17)は「最初はどうなるか不安だったが、完成して達成感がある。普段できないことを経験できた。映像を通じて、海と陸をつなぐ懸け橋としての海女を知ってもらいたい」と話していた。