事故の責任 業者が8割、津市2割 作業員への賠償金巡る訴訟 津地裁 三重

【津】三重県津市発注の道路工事で作業員が左足を切断した事故を巡り、作業員への賠償金を支払った市が事故の責任は請負業者の勢和建設(同市)にあるとして、同社と契約した別の工事の支払代金から賠償金と同額を天引きしたことに対し、同社が市に未払い報酬の請求を求めた訴訟で、津地裁は16日、事故の責任割合は同社が8割、市が2割とする判決を言い渡した。

判決によると、事故は平成24年3月16日に発生。同市美杉町下之川の道路工事で、作業員の男性が崩れた石積みと地面の間に挟まれ、左足を切断した。男性は市が安全確保を怠ったとして、損害賠償を求める訴訟を起こし、約9300万円の支払いを命じる二審・名古屋高裁の判決が確定した。

一方、市は事故の責任は同社にあるとして、別の工事の報酬から賠償金として男性に支払った額と同額を天引きして相殺。これを受け、同社は30年7月、未払い報酬の支払いを求め、市を提訴した。

判決では事故の責任について、同社と市の共同不法行為の成立を認定。その上で、過失割合を同社が8割、市が2割とした。同社が求めていた未払い報酬の請求を一部認め、市に約2347万円の支払いを命じた。