伊勢 一年の無病息災を祈る 熱湯浴びて「湯立て神事」 三重

【クマザサで熱湯をかけ、参拝者らを清める金子宮司=伊勢市二見町江の栄野神社で】

【伊勢】湯しぶきを浴びて心身を清め、一年の無病息災を祈る「湯立(ゆたて)神事」が14日、三重県伊勢市二見町江の栄野神社であった。

本殿の前に用意された直径約1メートルの大釜に湯が沸かされた。金子清郎宮司ら神職が、釜の中で煮えたぎる熱湯の中にクマザサの束を浸し、大きく左右に振り払い、集まった大勢の氏子や参拝者の頭上にしぶきをかけた。湯気が立ちこめる中、参拝者らは頭を下げ、熱さをこらえて湯を浴びていた。

毎年訪れるという同町の橋本美知代さん(69)は「少し熱いが気持ちがいい。ご利益を受け一年健康で過ごしたい」と話していた。クマザサは無病息災のご利益があるとされ、神事の後、参拝者らが持ち帰った。

栄野神社は、近くの二見興玉神社の飛び地境内社。湯立神事は、熱湯を浴びて心身を清め、熱さを克服することでご利益があるという故事に由来するといい、毎年、神社の例祭に合わせて開いている。