ドローンに商品、離島へ 海越え、初の積載飛行 志摩で実証実験 三重

【ドローンを使った配送デモンストレーションを披露する楽天の担当者ら=志摩市の鵜方浜公園で】

【志摩】ドローン(小型無人機)を使った物流の実証実験が10日、三重県志摩市阿児町鵜方の鵜方浜公園であった。県内では熊野市や南伊勢町などでドローンの飛行実験が実施されてきたが、ドローンに品物を積載して運ぶ物流実験は初めて。間﨑島(同市志摩町和具)の住民に商品が届けられた。

空の飛行手段を交通や観光、防災などの地域課題解決に生かそうと、経産省や国交省、三重など5都府県が進めている「空飛ぶクルマ」の実現化に向けた取り組みの一環。19日まで5日間、住民からの注文に応じて約200種類の商品を配送する予定。

平成28年からドローンを使った物流を進めている楽天(東京)の大型ドローンを使用。実験地と隣接するマックスバリュ鵜方店と連携し、間崎島の住民が購入した約5キロ分の商品を積み、海を隔てて約5・5キロ離れた間崎島に自動運転で約15分かけて届けた。

実験を見守った鈴木英敬知事は「国内初の取り組みとして成功させることで、人口減少に悩む中山間地の地方創成につながる」と評価。竹内千尋志摩市長も「新幹線も空港もない、いわば辺境の地だが、そこからイノベーションが起きると信じている」と歓迎した。

楽天は昨年、神奈川県横須賀市の猿島で同様の実験を実施したが、今回の運搬距離は過去最長という。同社の安藤公二常務は「配送革命を身近に感じてもらうプロジェクト。平常だけでなく有事の足がかりとしても貢献できたら」と話していた。