CSF拡大防止 19日からワクチン散布 北勢で野生イノシシに 三重

【ぶら下がり会見で、経口ワクチンの散布を発表する鈴木知事=三重県庁で】

三重県は10日、CSF(豚コレラ)の拡大を防ぐため、19日から野生イノシシの経口ワクチンを北勢で散布すると発表した。免疫のある個体が4%程度にとどまっているため、散布の場所を夏季の5割増とする。

県によると、経口ワクチンの散布は昨夏に続いて2度目。県は昨年7―9月、北勢の延べ372カ所に計7440個のワクチンを散布した。うち約半数を野生イノシシが食べたとみられる。

一方、免疫を付けた個体は4%程度だったことが散布後の調査で判明。県は「免疫を持つ野生イノシシを増やすには多くの個体にワクチンを与えるしかない」とし、散布の場所やワクチンを増やすことにした。

桑名、いなべ、四日市、鈴鹿、亀山の5市と菰野町で、19日からの5日間と2月下旬からの2度にわたって散布する。野生イノシシが多く生息する山林や耕作放棄地に、ワクチンを混ぜたエサを埋める。

散布後は3月末ごろまで野生イノシシを捕獲し、ワクチンによって免疫が備わったかや、CSFに感染していないかなどを調べる。調査の結果を踏まえ、春ごろにも再びワクチンを散布する予定。

鈴木英敬知事はぶら下がり会見で「CSFは沖縄県でも感染が確認されるなど予断を許さない状況。ワクチンの量を増やして(免疫を付ける)確率を上げ、感染の拡大を抑止したい」と述べた。