三重県、係長ポストを新設へ 来年度の組織改編 事務処理ミス防止で

三重県は令和2年度の組織改編に合わせて、本庁に「係長」のポストを新設する方針を固めたことが9日、県への取材で分かった。県庁で相次ぐ事務処理ミスの再発防止策として設置。係長が部下の業務を管理することで「職員が一人で仕事を抱え込まない職場」を目指す。主査級の職員を充てる予定。県が係長の名称でポストを設けるのは「北川改革」で廃止されて以来、約20年ぶりとなる。

県では2年ほど前から、個人情報の紛失や公文書の持ち帰りといった不適切事案が続発。本年度は職員による「コンプライアンス宣言」への署名や知事と職員の面談などの対策を実施してきた。

係長ポストの新設は、こうした対策の一環。各課に設けられた「班」に配置する。「職員が一人で仕事を抱え込んだこと」が事務処理のミスや放置の一因だったことを踏まえ、業務の進行管理に当たる。

職員が多く、業務内容が多岐にわたる班には複数の係長を設ける一方、少人数の班では設けない可能性もある。県庁舎など地域の事務所には、係長に準じる役職として「課長代理」を設置する。

県は平成10年度から、組織に階層を設けない「フラット化」を導入し、課長補佐と係長の役職を廃止。業務の効率化を目指し、個々の職員が業務の着手から完成までを一手に引き受ける体制を築いてきた。

一方、25年度からは「組織で業務に当たる」との考え方を重視し、課内に班を設け、各班を統括する班長を配置した。係長ポストの〝復活〟により、職場の「上下関係」が、より明確化されることとなる。

総務課は「係長はチームで業務を実施するリーダーとしての役割を果たしてもらいたい。プレイヤーであり、マネジャーでもある。係長に就任した職員にとっては、能力を高める機会にもなる」としている。