
【尾鷲】尾鷲海上保安部の巡視船「すずか」(全長89メートル、1300トン)の乗組員で特殊警備隊員20人が7日、盾を使った訓練を三重県尾鷲市の尾鷲港岸壁で実施した。
すずかは警備力を強化している船で、同様の船は各管区にある。訓練はデモの制圧を図ることや体力の錬成などが目的。
訓練は西村美徳船長の訓示で始まった。隊員らはヘルメットや防弾防刃救命胴衣を着用し、縦111センチ横54センチ重さ6キロの盾を持って走ったり、基本動作を確認したりした。
西村船長は「今年の東京五輪・パラリンピックに向けた訓練でもある。準備を怠りなくやっていきたい」と述べた。
昨年4月に海上保安大学校を卒業し、12月に尾鷲海保に着任した岡昌志さん(24)は「盾を使う訓練は初めてだったが慣れない体勢で難しかった。皆を守れる優しい海上保安官になりたい」と話した。