ホストタウンで五輪盛り上げて 首相が伊勢神宮参拝 年頭会見 三重

【宇治橋を渡り正殿へと向かう安倍首相(中央)=伊勢市の伊勢神宮内宮で】

安倍晋三首相は6日、三重県にある伊勢神宮を参拝した。令和に入って初の参拝で、第2次政権発足後から8年連続。参拝後の年頭記者会見では今年の東京オリンピック・パラリンピック大会について「全国のホストタウンに役割を果たしてもらい、全国的な盛り上げにつなげたい」と述べた。外国人観光客の誘致に向けた考えを問われると、県内の忍者体験などを例示して「全国に眠る素晴らしい観光資源をPRしたい」と語った。

安倍首相は正午ごろ、特急電車で近鉄宇治山田駅に到着。鈴木英敬知事や中嶋年規県議会議長らの出迎えを受けた。外宮、内宮の順に参拝。境内では沿道の人らとハイタッチをしながら正殿まで進んだ。

萩生田光一文科相、加藤勝信厚労相、江藤拓農水相ら9人の閣僚も共に参拝した。田村憲久衆院議員や吉川有美参院議員らも同行。当初は参拝を予定していた森雅子法務相と河野太郎防衛相は欠席した。

安倍首相は参拝後、神宮司庁で記者会見に臨んだ。「新しい令和の時代がわが国にとって平和で豊かな素晴らしいものとなるよう祈った」とした上で「日本の新時代を切り開く一年としたい」と述べた。

東京五輪に向けては「あと半年余り。万全の準備を進め、世界から集まるアスリートの皆さんが最高のパフォーマンスを発揮でき、世界中の人々が新しい時代の夢や希望を持てる大会にしたい」と述べた。

その上で「三重県でも伊勢市がラオス、志摩市がスペインのホストタウンになっている」と紹介。「全国のホストタウンに役割を果たしてもらい、交流の場を広げて盛り上げにつなげたい」と語った。

東京五輪を契機とした外国人観光客の誘致は「例えば三重県には海女ツアーや忍者体験がある。全国に眠る素晴らしい観光資源をPRしたい」とし、多言語表示など受け入れ環境の整備に努める考えを示した。

また、県内などでアコヤガイの稚貝が大量死した問題については「漁業者の皆さんも大変ご心配のことだと思う。経営安定に向けたセーフティー資金などを活用し、しっかりと対応していく」と述べた。

CSF(豚コレラ)の対応は「三重県でもワクチン接種を進め、衛生管理を徹底し、野生イノシシ対策を強化している。県と協力しながら安心して農林水産業に従事してもらえるよう支援したい」と述べた。

 
<記者席>首相に「突っ込み」
○…今年の首相参拝は例年より2日遅かったこともあり、いささか沿道の人は少なかったが、首相の〝サービス〟は例年にも増して盛んだった。

○…隅々に笑顔を振りまき、手を出した人の全員と言って良いほど多くの人にハイタッチ。日の丸へのサインに二つ返事で応じる場面もあった。

○…ところが、内宮の宇治橋付近で手を振る安倍首相の後方で、通行を規制された参拝客から「おお、これが桜を見る会か」との突っ込みが。

○…これには随行していた記者団も笑いをこらえきれなかった。「過剰なサービス」は控えた方が良い時期だったのかも。