桑名 バランスの良い食事を 脳神経外科医の棚澤氏が講演 三重

【講演する棚澤氏=桑名市常盤町で】

【桑名】桑名商工会議所(中澤康哉会頭)は28日、三重県桑名市常盤町の市総合福祉会館で健康セミナー「わかりやすい医療シリーズ 地域のドクターから地域の皆さまへ」を開いた。シリーズ第6回は「神経伝達物質について」と題して「ペルソナ脳神経外科クリニック」院長の棚澤利彦氏が講演した。

棚澤氏は、神経伝達は神経細胞同士のやり取りであり、神経伝達物質は神経が情報を伝達する際に使われる化学物質だと説明。ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどの脳内での働きや、過不足により陥る疾患などについて話した。

「生体の恒常性維持にはさまざまなホルモンと神経伝達物質が関わっており、健康維持には化学物質を効率良く取り入れるため、バランスの取れた食事摂取が必要」と強調。その上で「意欲や喜びは適度な神経伝達物質の調節により成り立ち、アンバランスになれば怒りや過度の興奮になるので、時々冷静に脳内で起こっていることに思いを馳せるのも良い」と提案。

「時代の進歩に人のリズムが追いつかなくなると、情報過多で脳が疲れ、神経はストレス状態から抜け出せなくなる。マッサージやストレッチ、遠くの景色を眺めたりするのが良い」と呼びかけた。

約60人の参加者は熱心に聞き入っていた。

棚澤氏は脳神経外科専門医で、名古屋大医学部卒。愛知厚生連「海南病院」などを経て同市福島で開院し、脊椎刺激療法の名医と称されており、脳・脊髄分野はもちろん、疼痛治療も得意分野としている。同商議所では、市社協との共催で、隔月で健康セミナーを開催。今年2月から棚澤氏と内科医の黒田誠氏が六回にわたり講演してきたほか、両氏の講演に先立ち小林薬局代表の小林美知子氏が「わかりやすい薬シリーズ」と題して毎回講演した。