余罪発覚恐れ起訴状偽造 伊勢市職員に懲役1年6月求刑 津地裁 三重

略式命令に添付する自身の起訴状を書き換えたとして、有印公文書偽造、同行使の罪に問われた伊勢市竹ケ鼻町、同市教育委員会学校教育課職員、髙木優被告(29)=起訴休職=の初公判が25日、津地裁(田中伸一裁判長)であり、髙木被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役1年6月と偽造された略式命令の没収を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求め、即日結審した。判決は来年2月4日。

起訴状などによると、髙木被告は平成30年10月、伊勢市内で入浴中の女性をそれぞれ計2件盗撮したとして、軽犯罪法違反などの罪で略式起訴され、罰金20万円の略式命令を受けた。略式起訴に先立ち、髙木被告は同年5月に志摩市内での盗撮が発覚した際、市教委にそのことを報告。そのため、市教委は略式起訴を受け、起訴状が添付された略式命令の提出を求めた。

だが、髙木被告は市教委に志摩市での盗撮しか報告していなかったため、起訴状を提出すれば伊勢市内でも盗撮をしていたことが発覚するのを恐れ、同年11月12日、自宅で起訴状の内容を改ざん。志摩市で盗撮した罪で略式起訴されたように偽造した起訴状の写しを略式命令謄本に張り付け、市内のコンビニで謄本のコピーを作り、市教委に虚偽の内容を記載した略式命令を提出したとされる。

しかし、偽造した謄本の起訴状の公訴事実欄に不自然なスペースがあったことなどから市教委の上司が不審に思い、改ざんが発覚。市は今年3月、有印公文書偽造、同行使の罪で髙木被告を刑事告発した。

髙木被告は被告人質問で起訴状を偽造した理由について「職場には(志摩市での)1件しか言っていなかったので、起訴状を見せれば隠していた(伊勢市の)2件がばれると思った。『余罪はない』と説明していたので責められるのが怖かった」と述べた。