高齢者虐待、25減の212件 平成30年度 三重県内、相談や通報は増加

三重県は24日、県内で平成30年度中に発生した高齢者虐待の調査結果を発表した。市町が認定した高齢者虐待は前年度と比べて25件減の212件で、2年ぶりに減少したもののほぼ横ばい。相談や通報の件数は48件増の519件だった。

高齢者虐待防止法に基づき、18年度以降の調査結果を毎年公表している。虐待認定は21年度の372件をピークに減少していたが、26年度以降はほぼ横ばいの傾向が続いている。

認定件数のうち、200件は家庭、12件は老人ホームなどの介護施設で発生。家庭で虐待を受けた207人のうち、女性が約8割の163人だった。虐待をしたのは息子が84人と最も多かった。

家庭で発生した虐待の原因では、回答のあった129件のうち「介護疲れ・介護ストレス」が34件と最も多かった。「経済的困窮」の29件、「虐待者の精神疾患」の27件が続いた。

県長寿介護課は「虐待認定は横ばいの傾向にあるものの、依然として虐待が発生している」と説明。「市町の地域包括支援センターで各家庭を適切な介護サービスにつなぎ、介護の負担を減らすことで虐待を防ぎたい」としている。