伊賀の古文書、県文化財に 甲賀との境界争い記す 三重

【伊賀甲賀山論関係文書(三重県提供)】

三重県教委は24日、県の有形文化財に伊賀市上野図書館が所蔵する古文書「伊賀甲賀山論関係文書」を新たに指定し、神島(鳥羽市)の八代神社に伝わる資料25点を追加するよう県文化財保護審議会から答申を受けたと発表した。

伊賀甲賀山論関係文書は室町時代から江戸時代にかけて伊賀国上柘植村(現・伊賀市)と近江国和田村、五反田村(現・滋賀県甲賀市)の境界争いを記した古文書。室町末期に起こった「伊賀惣国一揆」や「甲賀郡中惣」の構成員を示す一級資料であることに加え、両県境が成立した経緯を伝える資料としても評価された。

八代神社では、古墳時代から鎌倉時代の銅鏡や土器など5点が「八代神社神宝」として昭和27年に県の有形文化財に指定された。今回の指定で、鎌倉時代から明治時代の刀装具や笏(しゃく)など25点を追加し、名称を「八代神社伝来資料」に変更。いずれも神島が海上交通の要衝として長期にわたって信仰されたことを示す。

県教委によると、県文化財保護審議会が23日に答申した。来年2月3日の県教委定例会で答申通りに決定された場合、県指定文化財は601件となる。