南伊勢町 瑞賢像がサンタに 皇大生が映像手掛ける 三重

【プロジェクションマッピングでサンタ姿に変身した河村瑞賢の銅像=南伊勢町東宮で(同町商工会青年部提供)】

【度会郡】南伊勢町商工会青年部が同町東宮の河村瑞賢公園の銅像にサンタクロースの衣装を着せ、子どもらにプレゼントを配る事業が今年で15周年を迎えた。今回は、皇學館大学の学生らが手掛けたプロジェクションマッピング(映像)で、瑞賢像を一日限りのサンタ姿に変身させた。

河村瑞賢(1618―1699年)は江戸時代の豪商。東回り、西回り航路を開いたほか大阪の治水工事などに尽力した。数々の功績をたたえ、町は平成2年に出身地東宮に銅像を建てた。

同青年部はクリスマス気分を盛り上げ、瑞賢の偉業を周知しようと同事業を実施。同町の冬の風物詩として定着したがサンタの衣装が傷んできたため、今年は地域の課題解決に取り組む「皇學館大学SBP(ソーシャルビジネスプロジェクト)」に依頼し、学生らが衣装をどうするか考えた。

さまざまな案が出る中、同青年部が「全く思いつかなかった」というプロジェクションマッピングで服を着せる企画を、今月21日夜に行うことに決定。公園を訪れた子どもらにお菓子を配り、保護者には豚汁を振る舞うことにした。

学生らは事前に現地を訪れ、プロジェクターを置く位置や衣装が銅像に合っているかを確認。当日はサンタの衣装が赤だけでなく緑や青に変わり、来場者を楽しませた。銅像の土台部分には11月に町内であったイベントで、「クリスマスに欲しいプレゼント」というテーマで子どもらが描いた絵を映し出した。

同大現代日本社会学部2年の中桐優太さん(20)は「プロジェクションマッピングもうまくいったし、たくさんの子どもたちに喜んでもらえてよかった」、加藤豊也青年部長(43)は「毎年いろんな挑戦をしながら子どもたちが喜ぶ仕掛けを考えたい。この事業をきっかけに瑞賢のことも知ってもらえれば」と話した。