伊勢 地元伝統の「宇治飾り」作る 正月飾り、おかげ横丁で 三重

【宇治飾りをつくる森田さん(中央)とおかげ横丁の従業員ら=伊勢市宇治中之切町のおかげ横丁で】

【伊勢】三重県伊勢市の伊勢神宮内宮周辺の宇治地区に伝わる正月飾り「宇治飾り」づくりが23日、内宮前のおかげ横丁であった。作り方を知る人が数少なくなる中、宇治地区出身の森田和夫さん(87)=同市楠部町=と、おかげ横丁の従業員らが3種類の宇治飾りを仕上げた。

昔から宇治地区には田んぼがなく、稲わらのしめ縄の代わりに、サカキやアセビ、マツなど近くの山にある植物を使って正月飾りを作る風習があった。今は、手作りできる人が減っているという。

伝統を絶やさぬよう、森田さんが約10年前から、おかげ横丁の従業員らに作り方を伝えている。森田さんは「縁起物だから真っすぐ形良く。しっかりとひもで束ねて」などと手ほどき。地区の山で採れたサカキやアセビを使い、玄関用の「門飾り」、台所などに飾る「庚神(こうじん)さん」、窓や手洗い場用の「とんぼ」の3種類計60個を作った。完成した宇治飾りは、おかげ横丁で数量限定販売する。