同僚らのカード盗み買い物 川越町元職員に懲役3年6月求刑 三重

盗んだクレジットカードを使い、電化製品をだまし取ったとして、詐欺と窃盗の罪に問われた川越町豊田、元町職員水谷和政被告(27)=懲戒免職=の追起訴審理が23日、津地裁四日市支部(後藤眞知子裁判官)であり、水谷被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役3年6月を求刑し、結審した。判決は来年1月31日。

論告で検察側は「買い物をストレス解消の方法としていたが、他人のクレジットカードを用いてまで買い物をするのは言語道断。一部の電化製品を転売し、遊興費に充てた経緯や動機に酌量の余地はない」と非難。「安易に窃盗と詐欺を繰り返しており、再犯の恐れがある」と指摘した。

弁護側は最終弁論で、水谷被告が町役場の防災担当職員として「非常に忙しい日々を送っていた」と主張し「3月から4月にかけては34連勤、4月には残業時間が120時間を超え、過度の精神的ストレスを抱えていた」と述べた。被害者の大半と示談が成立していることなども紹介し、寛大な判決を求めた。

起訴状などによると、水谷被告は平成30年12月2日から今年7月8日までの間、同町役場などで同僚などの財布からクレジットカードを盗み、名古屋市内の家電量販店でデジタルカメラやノートパソコンなど計22点(販売価格約277万円)をだまし取ったとされる。

 

■仕事のストレスから犯行■
詐欺と窃盗の罪に問われた元川越町職員、水谷和政被告(27)の追起訴審理で、水谷被告は同僚などのクレジットカードを盗んで買物をした理由として、職場でのストレスを上げた。検察官に犯行時の思いを尋ねられると「初めは罪悪感を覚えたが犯罪を繰り返すうちに感覚がまひし、ほとんど(罪悪感を)感じなくなっていった」と述べた。

一方、弁護側の被告人質問では「犯罪と分かっていながらやってしまったのは自分の弱さ。抱えていたストレスを発散するため、してはいけないことをしてしまった」と話し、仕事上のストレスから「精神的におかしくなっていた」と主張した。

弁護側に犯行を繰り返した時の心境を尋ねられると、「最初は1回ぐらいばれないだろうと思ったが、2回目以降はどこかで償わなければならないと思っていた」と水谷被告。逮捕された際は「自分が犯した罪を償えると思い、ほっとした」と語った。