三重県 障害者虐待認定 47件で過去最多 平成30年度

三重県は平成30年度中に発生した障害者に対する虐待の状況を発表した。県や市町に寄せられた相談や通報は前年度より57件多い157件で、市町による虐待認定は15件増の47件に上り、調査を開始した平成25年度以降で過去最多となった。

虐待認定は3年連続で増加。保護者など養護者の虐待が認定されたケースは26件で前年度を6件上回った。障害者福祉施設などで勤務する職員による虐待は9件増の21件と大幅に増えた。

虐待の種別では、身体的虐待が31件で最多。心理的虐待の17件、障害者の財産を不当に運用するなど経済的虐待の12件が続いた。知的障害者への虐待が最も多く、34件だった。

県は虐待認定を受けた施設を指導し、いずれの施設からも既に改善報告書の提出を受けた。ほとんどの施設については県が引き続き改善状況を確認している。虐待した養護者には、市町が指導した。

県障がい福祉課は、虐待の認定件数が過去最多となった理由を「スマートフォンなどの普及で現場の証拠を記録しやすくなり、市町の調査精度が上がった」と説明。虐待の要因について、養護者は負担増による心理的余裕の欠如、施設では職員のストレスや技術不足を挙げた。