サイバー攻撃対処を訓練 津松菱で職員ら 三重

【技官が講義で例に出したエモテットに感染する不審メール。メールアドレスが不自然に長いので、アドレスに注意してほしいと呼び掛けた=津市東丸之内で】

三重県の津署は19日、津市東丸之内の百貨店「津松菱」で、サイバー攻撃への対処訓練を実施し、百貨店の幹部職員ら約20人が参加した。サイバー対策などを担当する警察庁の技官が講義し、全国で被害が相次いでいるコンピュータウイルス「エモテット」などを紹介。技官は「感染すれば顧客情報などを盗まれる」と指摘した。

エモテットはメールに添付されたファイルを開いて感染し、パソコンに登録されたメールアドレスを抜き取られる。盗まれたアドレス宛てにウイルス付きメールが送信され、被害が拡大する。最近、全国的に被害が相次ぎ、県内でも発生した。

技官は講義で「取引先にものすごい迷惑がかかる。感染した事業所には『おかしなメールが来た』と各所からひっきりなしに電話がかかり、対応に追われていた」と話した。対応として発信元のアドレスや本文を注意するよう指摘。不自然に長かったり、文面の日本語がおかしい場合は警戒するよう呼び掛けた。

来年の東京五輪を控え、同署はサイバー犯罪の増加を懸念。3年前のリオ五輪では五輪の公式ホームページなどにウイルスが送りつけられ、関連サイトから情報が抜き取られたという。

同署の西村智孝警備課長は「日本に注目が集まるので、一般企業にも矛先が向かうかもしれない。おかしいと思ったメールはむやみに開かないようにしてほしい」と注意を促した。