スナギンチャクを新種認定 鳥羽水族館で過去に飼育 琉球大大学院研究グループ 三重

【新種認定されたヤドカリスナギンチャク(鳥羽水族館提供)】

【鳥羽】鳥羽水族館(三重県鳥羽市鳥羽三丁目)は16日、同館で平成26年1月から28年4月まで飼育していたスナギンチャクが、琉球大大学院の研究グループによって新種に認定されたと発表した。

同スナギンチャクはヤドカリの仲間「イイジマオキヤドカリ」と共生する種で、過去に国内の水族館で飼育されることもあったが、採集例が少なく種類が特定されてはいなかったという。

同館では26年1月に熊野灘で採集後、同年4月までヤドカリと共に展示。ヤドカリが死んだ後にバックヤードに移して飼育していたところ、公式ブログを見た同大学院理工学研究科海洋環境学専攻の院生グループから研究の申し出があり、標本として提供した。

その後の解析により、触手のトゲにある刺胞細胞の形状が他種とは異なる特徴を持つことが判明。映画「エイリアン」に登場するクリーチャー(ゼノモーフ)に似ていることから、学名を「エピゾアントゥス・ゼノモーフォイデウス」と名付けられ、科学ジャーナル「Systematics and Biodiversity」で今月、論文が紹介された。

同館では現在飼育されていないが、11―1月の寒い時期に採集される可能性もあり、採集されれば企画展示も検討するという。共同研究者で同館学芸員の森滝丈也さん(50)は「今後も調査を進めてどういった生き物か少しずつ明らかにしていきたい」と話していた。