「好き」が原動力に 走り幅跳び・東京パラ出場の前川さん 松阪・殿町中で講演 三重

【生徒らの前で跳躍する前川選手=松阪市殿町の殿町中学校で】

【松阪】来年の東京パラリンピック走り幅跳びに出場する三重県津市出身の前川楓選手(21)=チームKAITEKI=は16日、松阪市殿町の殿町中学校で講演し、1年生137人が参加した。1年生は来年の修学旅行で東京パラ陸上競技を観戦する。

講演会はスポーツ庁の東京オリンピック・パラリンピック全国展開事業の一環。

前川さんはバスケ部の中学3年の時、犬を散歩させていて車と壁に挟まれる事故に遭い、右大腿部を切断した。パラ陸上に転向し、陸上の楽しさに目覚めた。

前川さんは「リオデジャネイロパラリンピックは自己ベストなのに4位でメダルが取れなかった。すごく悔しくてもっと強くなりたい、ならなければいけないと思って、全部陸上に使わなくちゃいけないんだと全部我慢したら病んだ。全くやる気がしなくなって消えてしまいたくなった」と話した。

しかし、「今年の春ぐらい、話を聞いてくれる人ができた。我慢しなければならないでなく、ここが踏ん張りどころだと思うようになった」と振り返った。

11月のドバイ世界パラ陸上で東京パラ出場が決まり、「うれしかった。自分がやりたかったことがすごくできたし、結果を出せるように努力してきたから」と述べた。

「自分で決めて行動するので次の策が浮かんでくる」「金メダルを取るのが目標」と意気込み、「好きという気持ちを大切にしてほしい。原動力となる」と生徒らにエールを送った。

日常生活用と競技用の義足を生徒がはめて歩く実技講習もあった。生徒代表は「ベストコンディションで活躍を祈ります。全員応援しています」と励ました。