予算要求「分からん」 県施策議論、幹部説明に三重県知事

【予算要求のあった事業について協議する県幹部ら=三重県庁で】

三重県幹部は16日、各部局が来年度の当初予算案で要求した重要施策について、必要性などを巡って議論した。事業の意義を説明した県幹部に対し、鈴木英敬知事が「よく分からん」と指摘する一幕も。19日まで開かれる。

予算編成が本格化する時期を前に、毎年実施。「特定政策課題枠」と呼ばれる県の重要施策を対象に議論し、幹部らの意向を踏まえて必要性などを検討する。議論はインターネット中継で公開している。

この日は総務部、戦略企画部、医療保健部の重要施策が議論の対象となった。各部の部長らが鈴木英敬知事や副知事らを前に、来年度予算で提案している重要施策の内容や意義を説明した。

福永和伸戦略企画部長は県のPR動画を制作して発信する事業を紹介。「これまでのように、一過性で瞬間的な動画にはしない。何度も使用できる動画で、メディアへの提供も想定している」とアピールした。

これに対し、鈴木知事は「メディアに提供することが目的なのか」と事業の意義をただし、福永部長から再び説明を受けても「分かるようで、分からない。どちらかというと、分からない」と首をかしげた。

紀平勉総務部長は最新技術を業務効率化に生かす「スマート改革」の取り組みとして、最新技術を活用できる人材を育成する事業や自動的に業務を処理するシステムの導入に向けた実証実験を提案した。

福井敏人医療保健部長は福祉や介護の現場で外国人技能実習生が急増するとの見込みを示し、日本語の習得などで施設を支援すると説明。医師のキャリア形成や自殺対策の事業を強化する考えも示した。