<冬の主役>駅伝男子・四日市工 都大路で上位目指す

【高校駅伝男子県代表の四日市工】

冬の都大路を16年ぶりに赤いユニホームが駆け抜ける。京都市で開催の男子第70回全国高校駅伝の県代表を決める11月の県高校駅伝で四日市工が伊賀白鳳の16連覇を阻み17回目の優勝を果たした。長距離ブロックの渡辺理雄主将(3年)は「(テレビ中継で)ユニホームが良く映るようできるだけ前の位置で走り、四日市工の名前を覚えてもらいたい」と力を込める。

県駅伝は2区で先頭に立つとその後は首位を譲らなかった。高1から出場し、今年夏にはインターハイ5000メートルに出場した伊藤秀虎(3年)、山中秀真(3年)が流れを作った。粘りが身上の伊藤は1区で伊賀白鳳と7秒差の2位でつなぎ2区の逆転につなげた。

スピードが武器の3区の山中はタスキを受けた時1秒だった伊賀白鳳との差を1分1秒に広げた。終始単独走だったが1学年上で、昨年まで2年連続区間賞の山本恭澄選手(伊賀白鳳高―法政大)を追うイメージで自らを鼓舞。区間記録は山本選手のタイムを上回る24分9秒だった。

1950(昭和25)年の第1回全国高校駅伝出場校。日本代表も輩出し第24回大会で高2ながら1区区間賞の瀬古利彦氏(63)はマラソン元五輪代表として国内外で活躍した。昭和の終わりからの上野工(現伊賀白鳳)の台頭とともに一度は都大路から遠ざかった。

復活への転機がOBの松尾政臣教諭(41)の監督就任。上野工(伊賀白鳳)に8年勤務し故町野英二監督の下、駅伝の指導に関わった経験を母校のチーム作りに生かした。監督就任直後の2014年から県駅伝で5年連続2位。鈴鹿市立鼓ケ浦中出身の山中、菰野中出身の伊藤ら北勢地区の実力選手も集まるようになった。

伊賀白鳳と1分38秒差の2位だった前回の県駅伝で涙を飲んだ1学年上の先輩からは「今後は県駅伝優勝だけでなく都大路で上位をめざせるチームを」と背中を押された。今月の記録会で5000メートルで今季県内高校トップの14分7秒61をたたき出した伊藤は「どの区間でも自分の走りでチームに良い流れを作る」と意気込んでいる。