消波ブロックの間にクマ 紀北町の長島港 捕獲し町有林に放す 三重

【捕獲されたツキノワグマ=紀北町長島で】

【北牟婁郡】三重県紀北町長島の江ノ浦大橋付近の長島港で、消波ブロックの間に入り込んでいたオスのツキノワグマ1頭が見つかり、9日、県や町職員、獣医師らによって捕獲された。クマは衰弱していたが特に目立った外傷はなく、個体を識別するICチップを付けて人家から約3キロ離れた同町相賀の町有林に放された。クマによる住民への被害は今のところ確認されていない。

県尾鷲農林水産事務所によると、クマは全長119センチ、体重35キロの成獣。

8日午後3時50分ごろ、海岸を散歩をしていた住民男性がクマを目撃し、町と尾鷲署に通報。町と県職員が一晩中見張っていた。クマは消波ブロックのすき間に入り込み、身動きが取れなくなっていた。

9日午後2時半ごろ、町が依頼して神戸市から呼んだ獣医師が約5メートル離れた場所から麻酔銃を1発打ち、クマを眠らせた。その後、クマの両手足をロープで縛り目隠しをして担架に乗せ、海岸から引き揚げた。付近は一時、規制線が張られた。発見当時衰弱しており、やせ細っていたという。

獣医師や地元の猟友会は「エサを求めているうちに海にたどり着いた可能性が高い。海岸で捕獲したのはこれが初めて」と話した。

今年、町内でクマを目撃したり痕跡を見つけたりしたのは今回で4回目という。