伊勢神宮 「大草流」包丁儀式を奉納 世界の平和を祈願 三重

【包刀式を奉納する大草精覚真流家元=伊勢神宮参集殿能楽堂で】

【伊勢】包丁儀式の日本三大流派の一つ「大草流」の流れをくむ一派「大草衆伝承会」(土師一嗣代表)は9日、三重県の伊勢神宮内宮参集殿能楽堂で「伊勢神宮奉祷大草覚真流庖刀式」を開き、令和の新時代を祝うと共に世界平和を祈願した。

同流派は室町時代発祥といい、全国13派の中で唯一武家が伝えた流派という。土師代表が師範を務める大草覚真流は愛知県三河地方を起源としており、昭和56年から毎年形を変えながら奉納を続けている。

この日は関連4団体から12人が参加し、大勢の参拝客が見守る中、包丁儀式と併せて華や踊りを奉納した。包丁儀式では、直垂(ひたたれ)の衣装を身にまとった関連流派の家元らが、包丁と真菜箸だけで手を使わずに深海魚のメヒカリやウド、昆布を古式ゆかしくさばく姿を披露していた。

土師代表(84)は「山の祈りと海の祈り、世界の平和を祈願したい」と話した。