亀山 1年間の無事と先祖に感謝 遍照寺で「御非時」味わう 三重

【本膳で「御非時」を味わう檀家の皆さん=亀山市西町の遍照寺本堂で】

【亀山】三重県亀山市西町の天台真盛宗遍照寺(村林正裕住職)で8日、「大師講」法要が執り行われた。檀家ら70人が、1年間の健康で無事に安楽に過ごせたことを先祖に感謝し、精進料理「御非時」を味わった。

御非時は、明治のころから昭和、平成、令和と時代は変わっても食材、調理方法を変えず、伝統料理として受け継がれている。

献立は、「のっぺい汁」の具には、シロミトリ(豆)やレンコン、サトイモなどで味付けは醤油仕立て。「なます」は刻んだ干し柿に胡麻と味噌を酢で味付けした。「ひろす」(がんもどき)と豆腐汁の4品に釜で炊いたご飯を漆の黒塗りの本膳に盛り付けた。

70代の男性は「檀家の女性の皆さんが、前日から準備された『御非時』をありがたく味わいました」と語った。村林住職は「年に一度の恒例行事。御非時は戦時中、一時中断していたが、仏教の伝統を絶やさぬよう今後も続けます」と話した。