皇學館大の奥谷、社会人野球のJR西日本入り プロ「挑戦したい」

【奥谷行宏(皇學館大)】

皇學館大4年の奥谷行宏(22)が社会人野球のJR西日本(広島)入りする。名張桔梗丘高時代に50メートル5秒9を計測した俊足と強肩強打が持ち味の外野手。全国経験はなく、都市対抗野球で4回、日本選手権で7回の出場経験を持つ西日本の名門チームで新たなスタートを切る。

野球を始めたのは名張中入学後。高い身体能力と、真摯(しんし)な姿勢で遅れをカバーした。大学入学後も、自宅のある名張市から大学のある伊勢市まで電車通学しながら自主練習や筋力トレーニングに励み約10キロ増量。野球部の森本進監督(61)は「プレーは派手だがまじめに、こつこつやれる選手」と内面も評価する。

大学1年の春から外野のレギュラーに定着。逆方向への意識の高まりにつれて打率も向上した。同大が初優勝した昨年の東海地区秋季選手権は4番で活躍。今年の東海地区大学春季リーグ戦県リーグでは大会最優秀選手(MVP)をはじめ本塁打王、盗塁王、ベストナインの4冠を達成した。

一度は野球を続けることを諦め、通常の採用試験でJR西日本からの内定を獲得。その後、縁あって受けた野球部の入部テストで合格を勝ち取った。社会人1年目の目標は「レギュラー定着」。内定選手らで今年秋、京セラドームで行われた日本選手権本大会を観戦し、会場の雰囲気に圧倒されながら「この舞台に立ちたい」との思いを強くした。

プロ入りの夢も追う。野球部の入部テストで今年のドラフト会議でソフトバンクから1位指名された佐藤直樹外野手(21)と一緒に練習する機会に恵まれ「打率、球の伸び、足の速さ。(自分より)1ランクも2ランクも上」と痛感。それでも「持ち味をもっと伸ばし夢に挑戦したい」と語り、さらなる成長を誓う。