三重県 来年度の当初予算 歳入見込み153億円上回る 県各部の要求状況を発表

【当初予算の要求状況について説明を受ける予算決算常任委員会=三重県議会議事堂で】

三重県は6日の県議会予算決算常任委員会で、来年度の当初予算に対する各部の要求状況を発表した。一般会計に対する各部の要求額は一般財源ベースで5613億円。歳入の見込みを153億円上回った。県は「要求内容の精査に努める」としている。

前年度とほぼ同額の要求で、知事選後の実質的な当初予算となった本年度6月補正後から1・7%(94億円)の増加。28事業を廃止する予定だが、三重国体の準備経費が11億3千万円増の18億2千万円となったことなどが全体を押し上げた。

154件、総額104億円の新規事業を計画。最新技術を業務の効率化に生かす「スマート改革」では、届け出の文書を自動的に処理するシステムの導入や、紙の資料を電子化するペーパーレス化など17の取り組みで総額1億4千万円を要求した。

歳入は県内企業の業績悪化による県税収入の減少などで、本年度の6月補正後と比べて約60億円の減収を見込む。県は要求額の精査に加え、12月補正後時点で114億円の残高がある財政調整基金の取り崩しなどによって対応する方針。

鈴木英敬知事は「財政健全化は道半ばで、歳出と歳入の見込みに乖離(かいり)もある。防災減災や安全安心などに関わる必要なものは、しっかりと進める一方、乖離を埋めるために選択と集中をしていく必要がある。よく精査して議論したい」としている。
<記者席 ― 県政史上初の〝夫婦出席〟>
○…この日の予算決算常任委員会には、紀平勉総務部長と妻の紀平益美出納局副局長が当局側の最前列に着席した。夫婦そろって県議会の説明に臨むケースは「おそらく県政史上で初」(県職員)という。

○…夫婦とも、いささか緊張の様子。紀平部長は「スムーズに説明できたんで面目を保てたかな」とほっとした表情。益美副局長は「夫と出席は嫌だなあと思ったけど、一生懸命説明してました」と評価した。

○…日ごろの県議会には出納局長が出席するが、この日は説明の内容などを踏まえて副局長が出席することになったという。女性の幹部登用が叫ばれる県で、夫婦が県議会の一般質問に登壇する日も近いか。