三重県知事会見 AI翻訳システム導入へ 県税事務所で実証実験

鈴木英敬三重県知事は4日の定例記者会見で、AI(人工知能)を活用した翻訳システムを県税事務所の窓口に導入するための実証実験を実施すると発表した。相談への円滑な対応や業務の負担軽減が目的。

窓口を訪れた外国人が話した言葉をAIが日本語に翻訳して専用のタブレット端末に表示する仕組み。窓口で対応する職員の日本語も訪れた外国人の言語に翻訳する。21カ国語に対応している。

特に外国人が多く訪れる四日市、鈴鹿、伊賀の各県税事務所で16日から実証実験を実施する。県は実証実験で導入の効果を検証した上で、効果があると判断すれば全ての県税事務所に導入する方針。

鈴鹿税事務所では一日に十数人の外国人が税の相談に訪れ、うち9割はポルトガル語とスペイン語が母国語。県税事務所は相談で多く使う言葉を外国語で表記した「指さし案内表」を使って対応してきた。

一方、窓口で対応する職員からは「言葉が通じない場合は相談が長引く」との声も寄せられていた。県は最新技術を業務に生かす「スマート改革」の一環で、翻訳システムの導入を検討することにした。

鈴木知事は「タブレット端末を介してコミュニケーションをスムーズにすることが、外国人納税者の県税に対する理解度の向上や相談時間の短縮などにつながることを期待している」と述べた。