三重県議会定数調査会 尾鷲、熊野で課題聞き取り 人口減など

【聞き取り調査の冒頭であいさつする礒崎委員(右奥)=熊野市井戸町の県熊野庁舎で】

【尾鷲・熊野】三重県議会の選挙区や定数のあり方を議論する調査会(8人)のうち4人の委員らが2日、尾鷲、熊野両市を視察し、人口減少など県南部の課題について市や県の職員から聞き取った。

視察は10月の初会合で、委員から「南部地域の限界集落を抱えた選挙区を見たい」との声が上がったことを受け、1日から2日間にわたって実施。聞き取りは冒頭部分を除いて非公開とした。

尾鷲市によると、市政策調整課の職員は市の課題や取り組みを紹介。委員らは地域の課題や対策について質問し、職員は地域おこし協力隊の活用や定住と移住の推進などに取り組んでいると説明した。

委員らは市街地から車で約15分のところにある同市三木里町の集落を視察。市職員から地元の小学校が統合されたことなどについて説明を受けた。熊野市では、県職員から公共事業などの説明を受けた。

中央大法学部教授(地方自治論)の礒崎初仁委員は視察後の取材に応じ、「参考になった。今後の審議のベースになる」と強調。「一番感じたのは人口減少の問題だ」とし、「議員のなり手、産業の担い手がどうなるか、地域の持続可能性を確保する上で、県議会の役割を考えていかなければならない」と指摘した。

県南部の地理的条件にも触れ、「山間部が多く、平野地とは違う地理的困難さがあると感じた。集落が別で、市街地が集約されている地方都市と違い、コンパクト化を図ろうと思っても簡単ではない」と話した。