カキ大量死究明を要望 県に鳥羽市長「地域にばらつき」 三重

【会見する中村市長=鳥羽市役所で】

【鳥羽】三重県の中村欣一郎鳥羽市長は28日、定例会見に臨み、今年に入って市内のカキ養殖業者から貝の大量死が指摘されている問題について、原因究明に向けて県に要望する意向を示した。

市や県によると10月下旬ごろに複数の業者から貝のへい死に関する報告があり、桃取や浦村、安楽島地区で6―8割の貝が被害を受けたという。原因については、海水温の急激な上昇が夏の産卵の時期と重なり、衰弱した可能性が指摘されている。

中村市長は「業者から話を聞いていると、地域や時期にばらつきがある。原因が分かれば対応や技術などを勘案してやっていく。県にも要望すべきところはしていく」と述べた。

また移転新築中の市水産研究所について、「原因究明にはデータ蓄積が重要。研究に支障がない範囲でバランスを取ってやらせていきたい」と連携について言及した。

農林水産省の統計によると、平成30年現在の県内のカキ養殖業者数は210軒で、うち鳥羽市内は112軒。またカキの県内出荷量は29年で3903トン、うち鳥羽市は3493トンと大半を占める。