三重県議会議案質疑 道路の安全確保求める 県は危険箇所整備進める

【答弁する廣田教育長=三重県議会議事堂で】

三重県議会11月定例月会議は27日、提出議案に対する質疑があり、平畑武(新政みえ、1期、鈴鹿市選出)、山本里香(共産党、2期、四日市市)、稲森稔尚(草の根運動いが、2期、伊賀市)の3議員が質問に立った。大津市で保育園児らが車の衝突に巻き込まれて死傷した5月の事故を受け、日常的に利用する道路の安全確保を求める声が相次いだ。県は独自調査で判明した危険箇所のうち、一日の交通量が1万台以上の交差点80カ所と、短期間で整備が可能な66カ所の安全対策を年度内に完了させる方針を示した。

平畑議員は保育園などが日常的に使っている散歩コースのうち、危険性の高い交差点の対策の進捗(しんちょく)状況について質問。「少しでも早く対応し、子どもたちの安全を確保してほしい」と求めた。

渡辺克己県土整備部長は交通量が1万台未満でも危険性が認められた159カ所のうち、短期間で対策が可能な66カ所については年度内に、残る93カ所については「時間を要する」と説明した。

稲森議員は事故防止の取り組みとして、児童生徒の登下校に付き添うボランティア「スクールガード」の研修費や装備費が補正予算案に計上されたことを受け、「どのように安全対策に取り組むのか」と尋ねた。

廣田恵子教育長は「2万人を超えるスクールガードが組織的に活動できるよう核となる人材が必要」と説明。警察官OBら5人を「スクールガード・リーダー」に委嘱し、指導を求める考えを示した。

山本議員は、25日の本会議に提出された建設残土などの搬入を規制する条例(土砂条例)案について「一定規模の埋め立てを許可制にするが、隣接地に分散した埋め立てにはどう対処するのか」と尋ねた。

井戸畑真之環境生活部長は「埋め立てを複数に分けるなど、許可を逃れる事案が懸念される。複数の埋め立て区域があるときは、合計の面積を許可の対象とするよう条例案に明記した」と説明した。

また、稲森議員は知事ら特別職の期末手当を引き上げる議案について「知事は財政の健全化に取り組む姿勢を県民に示していたが、今回の引き上げは分かりにくい。取り下げては」と指摘。鈴木英敬知事は「人事院勧告など制度のあり方を基本的に最大限尊重しなければならない」と述べた。