両陛下、伊勢神宮内宮に即位報告 厳かに「親謁の儀」 3日間の訪問終え帰京 三重

【(右)参拝を終え馬車で移動される天皇陛下、(左)オープンカーで参拝に向かわれる皇后さま=伊勢市の内宮行在所前で】

三重県伊勢市を訪問中の天皇、皇后両陛下は23日、伊勢神宮の内宮を参拝し、即位の礼や大嘗祭など即位に伴う一連の行事が終了したことを皇祖の天照大神に報告する「神宮に親謁の儀」に臨まれた。2泊3日の訪問を終え、同日午後に市内から帰京。この日は1万3650人(県発表)が沿道などで両陛下を見送った。

22日の外宮参拝と同様に、重要な儀式で着用する古式装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に身を包んだ天皇陛下は午前9時20分ごろ、内宮にある宿泊先の行在所から2頭立ての「儀装馬車」で正宮に向かわれた。

正宮前に着くと、石段に仮設された約110メートルの雨儀廊(うぎろう)を歩いて正殿へ。正殿では、玉串をささげて拝礼した。天皇陛下の妹で伊勢神宮の祭主を務める黒田清子さんの手で玉串が供えられたという。

皇后さまは「おすべらかし」と呼ばれる髪型で十二単(ひとえ)姿。即位のパレードで使われたものと同じオープンカーで行在所から正宮に向かった。正殿では天皇陛下と同様に玉串をささげ、拝礼したという。

この日の伊勢市内は、断続的に雨が降った22日とは一転し、朝から晴天に恵まれた。朝霧に覆われ、木々の間から随所に光が差し込む厳かな雰囲気に包まれて「親謁の儀」が執り行われた。

参拝を終えた両陛下は午後1時ごろ、御料車で内宮を出発し、近鉄宇治山田駅に到着。同2時すぎ、ホームで鈴木英敬知事や中嶋年規県議会議長らの見送りを受け、臨時専用列車で帰途に就いた。

両陛下の神宮参拝は即位後初。天皇陛下の参拝は皇太子時代に全国高校総体(インターハイ)臨席で来県した昨年7月以来。両陛下そろっての参拝は、式年遷宮後の平成26年7月以来となる。

「親謁の儀」は即位に伴う一連の儀式を終えたことを皇祖の天照大御神に報告し、み代の弥栄と人々の平安を祈念する天皇一代に一度の参拝。特に「ご親謁」と呼ばれ、大正、昭和、平成に続き4回目となる。